「価値」という指標の変化

経済活動の重要な指標のひとつが「価値」です。価値とは、「その物事がどのくらい人の役に立つのか」その度合いのことです。これからの時代は、有形、無形に関わらず、全ての仕事において「誰のための、どんな価値を生み出せるか」が問われることになるでしょう。
しかし、経済活動の情報化、サービス化の進展に伴って、「価値」の概念が大きく変化していることを認識する必要があります。簡単に言えば、「価値を提供する側と価値を享受する側」という一方向的な捉え方から、「提供する側と享受する側が共に価値をつくる」という双方向的な捉え方に変わりつつあります。
これからの時代は「共創価値」という考え方が主流になります。
◆価値の捉え方の変化
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■価値を高める革新手法
製品やサービスの価値を評価し、使用者の立場で価値を向上する革新手法が「VE(Value Engineering)」です。VEは、1947年にアメリカの大手製造メーカーのGE社で開発されました。現在でも全世界の多くの民間企業や公共団体で活用されている優れた革新手法です。