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自律という思考

 あなたは「あなたの人生の主役」です。生まれた時から定められた役割があります。その役割を果たすために生きていると言えるでしょう。だから、自分の役割が分からないまま生きることは不幸なことです。 私と一緒に、あなたならではの役割を見つけましょう。

 

 そのために必要なものが「自律」です。

 

 「自律」とは、他人からの支配・制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動することです。自分らしく働くことによって、様々な変化に対応することが可能となります。それだけでなく、周りの人にも元気を与えることができます。 

 「自律」とは、自分らしく生きるために必要な「思考」です。

◆自律思考を養うための要点

トレンド思考

要点1: トレンド思考からの転換

 

 個人や組織の中に「他律思考」が形成されるひとつの背景として、過去の延長線上に予測を立てる「トレンド思考」があります。この考え方は、20世紀の社会環境で作られたものであり、社会の成長期に使われたものです。

 「トレンド思考」の弊害は、誰かが決めた「これまでの考え方」「これまでのやり方」に乗っていれば良いと思うことです。流れに乗っている限り、自分で考える機会はないでしょう。

 しかし、社会の価値観が大きく変化するこれからの時代にはこの思考に頼ることができません。その理由は、過去の延長線上には未来が「拓けない」からです。

 

 そこで今求められることは、時代の息吹きを捉えて、「根拠のない自信」を持って、自らの「ありたい姿」を一人一人が描くことです。現実に縛られることなく、ワクワクするような未来像を描いて、そこから現在に投影することです。この「未来シナリオ思考」によって、今、自分が選択すべき行動が見えてきます。

 

未来シナリオ思考

要点2: 他者との関わりで自分律をつくる

 

 自分律とは、個人として守るべき行動規範のことです。ありたい姿、なりたい自分を目標として、それを実現するために常に心がける「自分ルール」のことです。

 ただし、「自分を律する」と言っても、それに従って行動することが苦痛であってはなりません。むしろそうすることが喜びと感じられるようなことです。

 

 また、それは決して自分本位ではなく、他者との関わりを前提とすることが必要です。人はだれでも強みと弱みを持っています。強みを活かすことだけでなく、弱みはお互いが補い合って、シナジー効果を発揮することが求められています。

 だから、自分律とは周囲にいる他者との関係性の中で成立するものです。

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