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組織改革の基本的な考え方

■組織全体をシステムとして捉えます

 システムとは、「多くの要素がモノ、エネルギー、情報の流れでつながり、相互に作用し合って、全体として固有の働きを有する集合体」のことです。構成要素が複雑に絡み合っているため、予想を超えた出来事や現象が発生します。目の前で起きている問題の原因が、そのすぐそばにあるとは限りません。

 私は、組織を構成要素に分割して見るのではなく、全体の関連性を俯瞰するように眺めて把握することを重視しています。

■表層ではなく深層の原因にアプローチします

 現実に起こる出来事は、氷山のように水面上に見えているほんの一部であり、その下にもっと本質的な原因が隠れています。問題と言っているものは、大きな全体の一部(現象)に過ぎません。

 現象は、その下にある「行動パターン」によって引き起こされています。常に決まった行動を取っている習慣的行動や、業務を取り巻く環境の影響などです。

 行動パターンは、さらにその下にある「システム構造」によって生み出されています。構造とは、行動を規定している仕組みや組織の慣習、規律などです。システム構造は、さらにその下にある「無意識」レベルの価値観や思い込みに支配されているのです。

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